※この記事は先日読んだ「疾風ロンド(東野圭吾・著)」の感想と紹介です。書籍の内容についての言及を含みます。ミステリー小説なのでもちろん結末などの決定的なネタバレはしませんが、読む前に少しでも内容を知るのがいやだという人はご注意ください。
とてもわかりやすい作品だと思います。
いや、展開や結末がすぐわかってしまうという意味ではなく、ごちゃごちゃしてわかりづらいところがなく非常に読みやすい。
簡単にいうと、某大学の研究所が隠し持っていた非常にやばい病原菌が盗まれ、盗んだ犯人は病原菌を雪の中に隠し、隠し場所を教える代わりに大金を要求した。
「あたたかくなると壊れる容器に入れたから、このまま放置したり誰かが見つけて取り出したりしちゃったら菌がばらまかれちゃうぞ〜」
その病原菌は所持していることすら公表できないやばい代物だったため警察に届けることもできない大学側は、しかたなく金を渡すことに……
いや、でもせめて値切ろう!限界まで値切ろう!
とかやっているうちになんと交通事故で脅迫犯が死亡。
主任研究員である栗原は、隠し場所の目印として木に吊るされたテディベアの写真だけを頼りに雪に埋もれた病原菌を探すことに……
というお話です。
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