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5月25日のEU一般データ保護規則(GDPR)運用開始に備えて、Googleアナリティクスのデータ保持期間の設定を確認しておこう

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2018年5月25日にEU一般データ保護規則(General Data Protection Regulation/GDPR)が発効します。

GDPRは2016年4月14日に欧州議会で可決されたEU全域を対象とするデータプライバシー法です。

 

1995年に制定されたEUデータ保護指令(Data Protection Directive)に代わるもので、企業の透明性向上や個人情報保護がより強化されています。

 

GDPRの運用開始にともない、Googleも5月25日にポリシーの変更を予定しています。

 

多くのGoogleサービスに影響が出そうですが、ブロガーからWebサイト運営者・Webコンサルタントまで影響範囲が広そうなのが、「Googleアナリティクスのデータ保持期限の設定」です。

 

 

アクセス解析データを保持する期間を設定できる

 

5月25日からGoogleアナリティクスのデータを保持する期間を自分で設定できるようになります。設定された期間より以前のデータはサーバーから削除されます。

 

これまではどうだったのかというと、だいぶ前(2008年の時点でリンク切れのようなのでそれよりも以前?)に「少なくとも25ヶ月間分はサーバーに保持される」という記載がヘルプにあったようなのですが、その後なくなってしまったようです。

 

ただ、2016年の時点で2007年のデータが削除されずに残っていたというブログ記事もあるようなので、「期限は明文化されていないけどなんとな〜く昔のデータまで残っている」という状態だったと思われます。

 

それが今回のGDPR発効にあたり、「きちんとデータ保持期間を設定するよ!」となったわけです。

 

 

設定はすでに変更可能

 

設定が有効になるのは5月25日以降ですが、現時点でもすでにデータ保持期間の設定をすることができます。

 

選択できる保持期間は

・14 か月
・26 か月
・38 か月
・50 か月
・自動的に期限切れにならない

です。

 

私のアカウントではデフォルトは「26ヶ月」になっていました。

もっと長い期間データを残したい人は変更しておきましょう。

 

設定はGoogleアナリティクスの管理画面の[トラッキング情報] > [データ保持] から行うことができます。

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アナリティクスの日本語ヘルプを見ると基本的には月が変わった際に削除処理が行われるようですが、5月25日の適用開始のタイミングで削除処理が走るのか走らないのかわからないので、万が一にも現在蓄積している長年のデータを消されたくない人は今のうちに設定を「自動的に期限切れにならない」に変更しておいたほうがよさそうですね。

 

■参考リンク

データの保持 - アナリティクス ヘルプ