町内会や地域の自治体がTwitter(ツイッター)やInstagram(インスタグラム)などのSNSアカウントを開設することも増えてきたようです。
自分の住んでいる地域の町内会のSNSアカウントを見かけたら
「へー、SNSやってたんだ。どれどれ・・・」
と、ポチっとフォローしたくなる気持ちも分かりますが、ちょっと待ってください。
あなたがそのアカウントをフォローしているのを他の人が見たら、あなたの住んでいる場所が町単位まで丸分かりですよね?
個人の居場所を特定する情報は色々なところから漏れる
普段見ない人はあまり意識しないかもしれませんが、TwitterやInstagramなどのSNSでは、その人がどのアカウントをフォローしているのかを一覧表示で見ることができます。
そこに「○○町内会」のアカウントが並んでいたら、「ああ、この人この町に住んでいるんだな」とすぐに分かってしまいます。
最近テレビでよく
「何気なくアップした近所の写真から位置が特定できてしまう!こわいね!
という特集をやっていますが、それよりももっと簡単に、特定のための調査など必要なく住んでいる場所が町単位まで絞り込めてしまうのです。
観光情報やお店の情報のアカウントならば、そこへ旅行に行く人や出かける用事がある人もフォローしますが、より生活に密着した町内会のアカウントは、ほぼその地域に住んでいる人しかフォローしませんよね。
対策は、情報収集用アカウントを作るしかないのか?
対策として今のところ考えつくのは、普段使っているアカウントとは別に情報収集用のアカウントを用意して、そのアカウントからフォローするくらいしか思いつかないですね。
このアカウントは情報収集に徹してニュースや情報発信用のアカウントだけをフォローし、他の人と交流したり自分から何か発信したりはしないようにしなければなりません(そういうのは普段のアカウントのほうでやります)。
鍵アカウントにして身元のはっきりしている知り合いとのみ交流するという方法もありますが、注意しなくてはいけないのが、Twitterではたとえ自分が鍵をかけていても鍵なしアカウントから自分に送られたリプライは他の人から見えるということです。
たとえば、鍵アカウントから町内会のアカウントをフォローしたとしても、鍵をかけていない町内会のアカウントから「@xxxxx 清掃活動おつかれさまでした」などとリプライを送られたらそのリプライは他の人に見えてしまうし、見た人は「町内会のアカウントとこういうやり取りをするということは、この鍵アカウントの人はこの町に住んでいるのだろうな」と推測することが可能というわけです。
書きながらもうひとつ対策を思いつきました。フォローせずにブックマークしておいて、情報を見たくなったらその都度アクセスするというのもありかもしれません。
ここまでくるともはや「SNSの意味とは・・・」となってしまいますが。
メリット・デメリットのバランスは各自で
もちろん「めんどくせー。別に住んでる町がばれたって問題ないし」という人もいると思います。
逆にネット上でつきまといに遭っている人ならば絶対に住んでいる町を知られたくないでしょう。ネット上だけではなくリアルでのつきまといに発展する可能性があるわけですから。
町内会や自治体のSNSアカウントをフォローして情報を得やすくなることや、地域の人と交流しやすくなるメリットと、住んでいる場所が推測できてしまうというデメリット。
両方あります。「危ないから町内会のアカウントは絶対フォローするな!」と言うつもりもありません。
メリットもデメリットも両方あることを理解した上で天秤にかけ、自分にとってバランスの取れたネットの使いかたを模索していこうね、というお話でした。