びびび備忘録

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Googleマップのリニューアルで今まで掲載されていなかった道がちゃんと掲載されるようになった話

数日前にGoogleマップがゼンリンとの契約を解除した可能性が高いらしく、ネット上では「道が消えた」「謎の湖が現れた」と様々な声が聞かれます。

 

その多くは「劣化した」という意見なのですが、私の自宅近くではこれまでの地図には表示されていなかった道(私道)が実情どおりに表示されるようになったケースがありましたので、事例として報告しておきます。

 

 

以前は自宅前の道が表示されていなかった

私の自宅は大きめの道から奥まったところにある、いわゆる「旗竿地」にあります(下図)。


地図に載っている道から敷地内を少し奥へ入ると家屋の建物があるのですが、この旗竿の竿の部分が以前の地図には道として載っていなかったため、Googleマップだけを見るとどうやって建物へたどり着けばいいのか分からない状態でした。

 

これまでもこのブログでUber Eatsの配達人さんがよく迷うとぼやいていたのもそのせいです。(くり返しますが、道が載ってないのですから配達人さんは悪くありません)

 

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ところが、リニューアルの話を聞いて見てみたところ、それまで表示されていなかった道が地図上に出現していたのです。

 

Googleマップリニューアルでこれまで載っていなかった道ができた

 

これで配達の人も迷いにくくなるといいなあ。

 

新マップは位置情報をもとに生成されている?

公式に発表されたわけではありませんが、リニューアル後のGoogleマップはジオフェンシングを用いたプローブデータから生成されていると見られています。

 

つまり、Googleマップアプリが入った携帯端末の位置情報の動きから「ここは人の行き来があるようだ、道かな?」と判断しているようなのです。GoogleはAndroid OSの元締めですし、GoogleマップはiPhoneにも提供されていますから、こういった情報は大量に持っているわけですね。

 

自宅前の道が突然現れたのは、私や母の携帯の位置情報の動きを元にしてそこが道だと判断されたからでしょう。

 

新マップのこれからに期待

世間では今のところあまり評判のよくない新マップですが、試み自体は非常に面白いものだと思っています。

 

うちの前の道、というか私達が通路としてつかっている土地は私道として登記されているわけではないため、法律上はただの土地です。以前の地図も間違っているわけではなく、住宅地図としてはそちらが正しいのです。

 

それに対し、新マップは「道として使われている」という実情を反映してそこに道を表示してくれました。こういったリアル感を反映していく試みは非常にインターネット的です。

 

個人の敷地内や高速道路の側道などを誤認識して通れる道として掲載してしまっているケースもあるようなので、もちろんそれは早急に改善してもらわなければ困ると思っています。
しかしそれと同時に、まだ始まったばかりの技術なのでどんどん改善されてよくなっていくことを期待してもいます。