びびび備忘録

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横浜そごうの「アンティーク・レース展」を見てきました + グッズのデザインで残念だったこと

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横浜そごう6階のそごう美術館で行われている「アンティーク・レース展」を見てきました。

会期は2018年4月13日(金)〜5月13日(日)までです。

大人1,000円、大学・高校生800円、中学生以下無料で、そごうミレニアムカードを提示すると割引があります。

 

アンティーク・レースの鑑定家でありコレクターであるダイアン・クライス氏のコレクションの中からレースの全盛期である16〜19世紀の作品約170点が展示されています。

 

 

アンティークレースは糸の宝石

 

現代日本でレースというと、女性の下着やロリータ系の服についているイメージが強いですが、かつてのレースといえば王侯貴族にのみ許された富と権力の象徴でした。

 

今のような機械もなく職人が手で編んでいたので当然時間もかかり、高価になります。ほんの小さなモチーフを編むのにも何時間もかかったことでしょう。

両手を広げたよりも長い大作のアンティークレースを見ると、これを編むのにどれだけの時間がかかったのか気が遠くなってしまいます。

 

 

マリー=アントワネットやナポレオン・ボナパルトゆかりのレースも展示

 

「アンティーク・レース展」では、レースの発祥から発展の様子を時代順に展示したコーナーや、植物や生き物、人などのモチーフごとに展示されたコーナーなど、5章に分かれた展示が行われています。

 

第1章:誕生と変遷

第2章:レースに表現されるもの

第3章:王侯貴族のレース

第4章:キリスト教文化に根付くレースの役割

第5章:ウォー・レース(戦争のレース)

 

一部撮影可能な展示物もあります。

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これは19世紀の王族もしくは貴族女性のドレスだそうです。

作る手間を考えたらこんなの王族か貴族じゃなきゃ着られませんよね。

 

マリー=アントワネットやマリア・テレジア、ナポレオン・ボナパルトゆかりのレースも展示されています。ナポレオン・ボナパルトは、フランス革命後衰退しつつあったフランスのレース技術の復興に力を入れていたそうです。

 

第4章ではキリスト教の洗礼の際に身につける乳児や子供用の衣服やレース小物もあり、日本にはない文化なので興味深かったです。

 

一番圧倒されたのは、1章か2章あたりに展示されていた、白いオールレースの大きなショールです。モチーフになっている植物のつる1本1本まで作り込まれ、糸の密度で白の濃淡が表現されていて、美しすぎてその場に釘付けになってしまいました。

 

 

オリジナルグッズはちょっと残念

 

ミュージアムショップではアンティーク・レース展のオリジナルグッズをはじめ、レースに関連したグッズ・小物、会場先行販売のオールレースのショールや鑑定書付きのペンダント・ブローチなど、高価なものから安価なものまで多くのグッズが販売されています。

 

オリジナルグッズとして、今回展示されているアンティークレースの写真がプリントされたクリアファイルやチケットケースなどが販売されており、チケットケースなら実用性もあって手頃かなと思い手に取ってみました。

 

表側はレースの写真が大きくプリントされていて素敵だったのですが、裏側を見てみると、そのレースの情報が文字で記載されていたのです。

「ロイヤル・ウェディングのための○○○(△△△に由来)、レースの製法、産地、xx世紀」みたいなやつです。

 

その情報、ここには要らなくないですか?

だって、図録は別にあるんですよ?そういうの知りたかったら図録買ってそっちを見ますよね?

 

レースを本来の用途、つまりケースの装飾として使いたいのに、不要な情報がついてきて興ざめしてしまったのです。

洋服にブランド名や素材などが記されたタグをつけたまま着ているような、残念な気持ちになってしまいます。

せめてシールになっていたらはがすこともできたのですが…

 

デザインは足し算一辺倒ではなく、時には引き算も大事ですね。